高品質でコスト効率に優れた、アルミ合金製ウィングリブ用加工ソリューション

航空機主翼のアルミ合金製構造部品の主なものには、スパー、スキンやリブが挙げられます。たとえば、ウイングリブには、薄壁/ベース、2Dポケットなど加工上の課題があり、バランスのとれた工具が重要です。
航空機のウィングリブ加工用ツーリングソリューション
薄壁の加工
薄肉部分の加工条件は、壁面の高さや厚さに応じて異なります。パス数は壁面寸法および軸方向切込みによって決まります。
高速加工、例えば小さな切込み深さおよび高い切削速度を使用すると、薄壁のフライス加工が容易になります。これは、工具の食いつき時間の短縮により衝撃やたわみが低減するためです。壁高さと厚みの比が15:1から30:1になる場合は、パスをオーバーラップさせるステップサポート加工を使用します。

CoroMill® 316およびCoroMill® Plura - コーナのフライス加工 - スライス加工
スライス加工はコーナのフライス加工に使用される加工法で、マルチパスにより被削材を効果的に削り、径方向切込み比率/食いつき角と切削抵抗を確実に一定の低い値に抑えます。アルミ合金用のCoroMill® PluraまたはCoroMill 316を使用して高速加工を行うことで、大幅な生産性向上が得られます。
CoroMill® 316
CoroMill® Plura


アルミ合金用高速ルータ RAL90を使ったポケット加工
RAL90アルミ合金用フライスカッターは、高速フライス加工の安定性に関して新たな基準を打ち立てます。このフライスカッターはハイパワー主軸用に最適化されており、唯一無二の切りくず排出量を実現します。高精度のチップシートインターフェースで刃先位置が安定し、全体の工具振れが最小限に抑えられます。Tailor Made®サービスにより、お客様独自の工具寸法を自由に指定することができます。
より大きい動力と高い切りくず排出量が求められる加工では、新製品のRAL90 Super MRRがきわめて高い主軸回転数を実現します。たとえば工具径 50 mmの場合、RAL90では23,500 毎分回転数 (rpm) なのに対し、RAL90 Super MRRは最大33,000 毎分回転数 (rpm) に達します。これは生産性が40%向上したのと同等です。RAL90 Super MRRは特定の工作機械メーカー専用のカップリングと合わせて設計されています。
アルミ合金用ルータ RAL90の詳細
RAL90 - 型番およびスペアパーツのダウンロード
