3Dモデルのエクスポート
3Dモデルをエクスポートする場合、3D詳細モデルのエクスポートと、3Dベーシックモデルのエクスポートという 2つのオプションがあります。3D詳細モデルは、ツールアセンブリが回転していないときの外観を表し、3Dベーシックモデルは、ツールが回転しているときの外観を表します。

CoroPlus® ツールライブラリは、3D-STEP AP214 および AP242 ファイルをサポートしています。CoroPlus® ツールライブラリによってエクスポートされる形式は、デフォルトの製品処理構成で定義されます。管理者エリアでデフォルト設定を変更できます。特殊文字(ä, ö, ü, ~, @, *, +, !, ?, ß,...)を含むファイル名は使用できません。
公称値
シミュレーション用モデルでは、寸法は公称値でなければなりません。精度は、mm 図面の場合は小数点以下 3 桁まで、インチ図面の場合は小数点以下 6 桁までである必要があります。ソフトウェアは、小数点以下 3 桁目または 6 桁目以降の小数点をすべて切り捨てます。たとえば、10.0001 は 10 とみなされます。
縮尺の正確性
図面の縮尺は1:1である必要があります。個々の図面要素の拡大縮小は許可されません。
基準点
アダプタアイテム
アダプタアイテムの基準点は、ほとんどの場合、ゲージ平面に配置されます。

工具アイテム

工具アイテムで明確な位置決めが無いものの場合、基準点は後端面に配置されます。
工具アイテムで明確な位置決めがあるものの場合、基準点は位置決め面に配置されます。

方向決め
3Dの方向決めは、Z軸のマイナス方向が加工ワークの方を向くように定義されます。

CUT/NOCUTの定義
シミュレーションでモデルを使用する場合、アイテムの切削部分(CUT)と非切削部分(NOCUT)を区別する必要があります。区別はSTEPファイル内の色属性で行われます。それらは0から1の範囲内でRGB値で表されます(1st parameter=red, 2nd parameter=green, 3rd parameter=blue)。 ファイル内で割合の数値で格納されています。例: COLOUR_RGB ('', 1., 0.75, 0.)
CUT part (ライトグレー) | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 204 | 204 | 204 |
NOCUT part (グレー) | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 128 | 128 | 128 |
CoroPlus ツールライブラリでは色を0~255のRGB値で定義します。
STEPファイル内のCUT/NOCUT値には次のRGB値を使用する必要があります:
8 | Dark | 128 | ISO NoCutColor | 0.4982, | 0.5058, |
grey | 128 | 0.4982, | 0.5058, | ||
128 | 0.4982, | 0.5058, | |||
252 | Lightest | 204 | ISO CutColor | 0.7962, | 0.8038, |
grey | 204 | 0.7962, | 0.8038, | ||
204 | 0.7962, | 0.8038, |
3Dソリッドの詳細レベル
- 回転形状はシンプルなモデルのみ:円筒形状のみ、切りくずスペースなし、 インサートなし、内部クーラントなし、内蔵物なし。先端のチャックは閉じた状態にします。そうしないとドリルが宙に浮いた状態になってしまいます
- 衝突に関係しない円弧や円筒形状を避けます。それらはシミュレーションが遅くなる原因になります
- 差し込まれているアイテムに注意し、アイテム間の距離が大き過ぎないようにします
- サーフェスモデルではなくボリュームモデルになるよう、アセンブリ内のすき間ができないようにします
- 刃先を持つ工具:CUT/NOCUTを区別するため、少なくとも2つのボディが必要になります
- 刃先交換式工具:平面の加工面が必要です
- 断面形状は直線と曲線で構成されている必要があります


Coromant Capto®シャンク(左の画像)は形状を詳細に表していますが、CAMインターフェースに輪郭が必要な場合、異なる形状になる可能性があります。
カッター本体は、多くの円弧といくつかの小さな線で構成されています。シミュレーションで使用するには、右側に示す簡略化された形状の方が適しています。
