HSKのバランス調整特長
今日のインダストリー4.0需要に対応するために、サンドビックコロマントはすべてのHSK工具にチップホールを設けています。HSK工具が「バランス調整設計」の仕様の場合、カップリングのバランス調整は以前のISO規格改訂から変更されています。バランス調整は、主に製品のグリッパ溝で行われます。HSK40およびHSK50に対しては、フランジ領域で追加バランス調整が行われています。
HSK63~HSK160カップリングのバランス調整特長
HSK40およびHSK50カップリングのバランス調整特長
データキャリア追加時の再バランス調整
チップホールにデータキャリアを追加する場合、アダプタにおけるバランスを再構築するためカップリングの再バランス調整が必要になります。バランス調整穴の配置については、HSKサイズに応じていくつかの検討事項があります。想定重量が700 mg (0.025 oz) のデータキャリアの場合、以下の検討事項があります。重量が異なる場合は、値は計算し直す必要があります。
HSK40
再バランス調整は、90°チップドリルで径7.39 mm (0.291 inch) で行う必要があります。穴の中心とカップリングの中心との距離は16.28 mm (0.641 inch) とします。
穴の位置は、チップホールの中心から28°です。ゲージラインからの長さは、チップホール中心からの長さと同じにしてください (7 mm / 0.276 inch)。
HSK50~HSK160
再バランス調整は、チップホールの底面で行う必要があります。ドリルは、140°チップドリルで径7.5 mm (0.295 inch) にします。穴深さはHSKサイズによって変わります。下表を参照。
- X:カップリングの中心から7.5 mm (0.295 inch) の穴の底面までの長さ
カップリングサイズ | X | |
mm | inch | |
HSK50 | 17.55 | 0.691 |
HSK63 | 24.28 | 0.956 |
HSK80 | 32.98 | 1.298 |
HSK100 | 43.03 | 1.694 |