コネクティングロッド加工用のツーリングソリューション

コネクティングロッドは、ピストンの直線運動をクランクシャフトの回転運動に変換する部品です。この部品には、ピストンにより非常に大きな往復荷重がかかり、回転ごとに引張り荷重および圧縮荷重が発生します。この荷重は、エンジン速度の上昇に伴い、速度の2乗に比例して増加します。現在、大端部の穴は通常、クラッキング(かち割り、破断分割)で加工しますが、以前は、フライスカッターによる突切り加工方法が使われていました。大端穴のクラッキング加工では、レーザーによる破断の前加工が行われる場合がありますが、これにより、後工程のボーリング加工に高い要求が課されます。
コネクティングロッドの加工プロセスでは、極めて重要な公差を厳守すると同時に、コスト効率を考慮することが必要です。
サンドビック・コロマントは幅広いラインナップの他にも、専用の工具製品や特注ソリューションを取り揃え、これらの部品加工に伴う課題の克服を全面的にサポートします。
コネクティングロッドの加工をサポートするツーリングソリューション:
CoroTap™ 400
CoroTap 400は、鋼、ステンレス鋼、アルミ合金および耐熱合金 (HRSA) における、貫通孔および止まり穴の両方の加工に最適な高速で切りくずの出ない転造タップです。汎用で最適な転造タップをお求めいただけます。幅広い用途に対応すべく、オイル溝有り/無し、豊富な径、材種、コーティングおよびねじ形状を取り揃えています。

CoroBore® 826 HP - 卓越した切りくず処理のファインボーリング工具
CoroBore 826 HPはあらゆる精密ボーリング加工用の第一推奨です。刃先に向けたユニークな高精度 (HP) クーラントにより、コロボア826 HPでは、優れた切りくず処理と切りくず排出が得られます。
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CoroBore® BR – 荒加工用ボーリング工具
最適化されたボーリング加工、一般的なボーリング加工、大径ボーリング加工および軽量ボーリング加工用。長い突出し量での加工でびびりを除去するための防振工具もご用意しています。
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CoroDrill® 880(スーパーUドリル)刃先交換式ドリル
CoroDrill 880は、独自のチップブレーカと工具構成で、バランスのとれた段階的なワークへの切込みを実現します。これにより、切削抵抗を一般的なチップドリルよりも低減し、切込み時のたわみをほとんど除去できます。
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CoroMill® 327 溝入れおよびねじ切り用フライスカッター
多くのタイプの溝入れ加工、ねじ切り加工および面取り加工に対応する汎用カッターです。ギアボックスケーシングなどの偏心部品の加工および大量生産用に使用されます。
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* 特注ツーリングソリューションについては、お近くのサンドビック・コロマントの営業所にお問い合わせください。